オホーツクの村

村民の手によって守り育まれてきた動物たちのサンクチュアリ


巣箱近くの木にとまるエゾモモンガ

オホーツクの村は、地元住民らによって設立された「(一財)小清水自然と語る会」によって管理されている広さ34ヘクタールに及ぶ自然豊かな森林地帯だ。

小清水自然と語る会の最も主たる目的は、「森を残す」こと。
かつて1人の漁師が育んだ若い森を受け継ぎ、人の手で自然をつくり、森として成長させてゆく。森が残ることで動物たちが残り、さらには子どもたちの自然教育の場として活用することもできる。

現在オホーツクの村にはアカゲラやクマゲラ、カイツブリ、シギ類など多くの野鳥や、エゾシカやエゾリス、エゾモモンガ、キタキツネなどの動物が生息し、かつて植林されたヤチダモやシラカバ、カラマツを中心にミズナラやハンノキなど多くの樹木が自生している。

また、かつて植林された木々の世代交代が進んでおり、今まさに人工林から自然林への過渡期を迎え、巨大なビオトープが時間と人の手を借りて天然の森に昇華しようとしている。森のなかを縫うように整備された散策路を歩くと、頭上からは野鳥のさえずりや木々のざわめきが聞こえ、地上の至るところに野生動物の痕跡が見て取れる。

たくさんの人たちの支援と努力によって、守り育まれてきた自然がオホーツクの村にはある。自然保護に興味がある方はぜひ、ナショナルトラスト運動を続けるオホーツクの村を訪れてほしい。
 

 村の歴史

1978年(昭和53年) 郷土の美しい自然を守ることを目的に18人の有志が「小清水自然と語る会」を結成。オホーツク海に面した止別川河口周辺に23ヘクタールの山林原野を購入。
1981年(昭和56年) オホーツクの村開村。
1983年(昭和58年) 「小清水自然と語る会」が、財団法人として認可される。
1988年(昭和63年) 北海道の「環境緑地保護地区」に指定される。
1989年(平成元年) 全国2番目の「自然環境保全法人」の認定を受ける。
朝日森林文化賞受賞。
1997年(平成9年) 「オホーツクの村鳥獣保護区」として道の鳥獣保護区に指定される。
2001年(平成13年) オホーツクの村役場(セミナーハウス)完成。
植樹や子どもたちの自然学習、ベイト散布など様々な活動を続け現在に至る。
 
原田湖
人工湖である原田湖には、カイツブリをはじめ多くの水鳥が訪れる。
敷地内に住むエゾリス
敷地内には散策路が整備され、様々な木々や生き物の痕跡を見ることが出来る。
オホーツクの村役場
オホーツクの村は村民や会員を随時募集している。自然活動に興味ある方はぜひ連絡を。
 
オホーツクの村村民看板
お問い合わせ
一般財団法人 小清水自然と語る会
事務局住所:北海道斜里郡小清水町字浜小清水203番地1号
電話:0152-63-7723
ホームページ:オホーツクの村 小清水自然と語る会
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