町長の部屋(2024年5月)
小清水町長 久保 弘志
木々を渡る風もさわやかな頃となりました。
町民の皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
本格的な蒔き付け作業を行う農業者の皆様の姿を拝見し、本年も基幹産業である農業のはじまりを感じているところであります。昨年は不安定な世界情勢による物価高騰の影響を受け、酪農は生産抑制と8月からの猛暑により乳量が低下、また、農作物は7月までは豊作基調でしたが、同じく猛暑による影響を受けるなど、商工業を含め大変厳しい年でありました。
じゃがいもの花畑、黄金色の小麦やてん菜の美しい緑が入り混じった自然のパッチワークのような景色を目にするのがとても楽しみであり、本年が農業者の皆様にとって実り多き年になりますよう心より期待しております。
さて、防災拠点型複合庁舎「ワタシノ」は日常時は人が集い、人と人との交流を生む「賑わいの空間(フィットネス、ランドリー、カフェ、コミュニティスペース)」として住民コミュニティの再生と中心市街地域の活性化を目指し、また、非常時には町民の皆様が一時的に避難できる「フェーズフリー」な施設として供用から、まもなく1年が経過しますが、町内外を問わず多くの方々に利用されております。
本年は、駐車場などの外構工事を行い、待望のドラッグストアも秋頃のオープンに向けて工事が行なわれるとお聞きしております。この「ワタシノ」を中心に今後市街地域がこれまで以上に活気あふれるものとなりますよう、今後も取り組みを進めて参りたいと考えております。
4月15日に愛ホールでは、小清水赤十字病院救護班の皆様より、1月の能登半島地震によって甚大な被害が発生した石川県珠洲市での医療活動について、写真などを交えて地域住民の皆様に報告していただきました。
本町も同様の災害が発生しないとは言えない中、救護班の皆様からご報告いただいた内容を知見とし、もしもの災害に備える町民の皆様の防災意識の向上を図るとともに、フェーズフリーの概念の下、地域の皆様と災害に強いまちづくりに尽力する所存であります。
最後に、皆様にはお元気でお過ごしいただきますとともに、引き続き町政運営に多大なるご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
令和6年5月1日
久保 弘志