小中一貫教育のあゆみ 1

5年生の中学校体験登校(平成28年(2016年)9月2日)

 5年生の中学校校舎体験登校が始まりました。体験は土曜授業を活用して行われます。
 1回目の9月2日は、中学2年生の校舎案内と中学校の先生による教科学習でした。初めて中学校に入った子も多かったようですが、親切な先輩方の案内もあって、今後予定されている中学校体験にも期待をもってくれそうです。

 2回目の登校は、中学校の芸術鑑賞事業に参加しました。 札幌を中心に活動する木管五重奏団ウィンドアンサンブル・ポロゴ(5人組の女性グループ)演奏会でした。
 またこの日は、6年生も参加し、奏でられる童謡やクラッシックの名曲に真剣に聞き入っていました。

中学校校舎体験登校の様子
演奏会鑑賞中の児童達の写真
木管五重奏団ウィンドアンサンブル・ポロゴの演奏中の写真

進む地域・異校種連携(平成28年12月1日)

 国が一貫教育を推進する目的の一つに、少子化、核家族化、地域コミュニティの弱体化等の進行の影響を緩和することもあげられています。つまり、一貫教育をきっかけとして、児童生徒が多様な教職員、児童生徒と関わる機会を増やして行く「縦の連携」と、地域社会と結びつきを強めていく「横の連携」を築くことで人間関係を広げていくことが目的の一つです。
 今回ご紹介する連携活動、「幼稚園・保育所・小学校交流」は、初めての試みとなります。また「ほほえみ」訪問は、これまでも実施されていたものですが、あらためて「ねらい」を再確認している所です。
小清水小学校で遊んでいる平成29年度の新入学生(年長児)の写真
12月1日 小清水小学校に、平成29年度の新入学生(年長児)のみなさんに集まっていただきました。年長児の皆さんに今年の1年生の生活科で準備をしたゲームやものづくりで楽しんでもらうためです。1年生は、雪が降る前から近くの公園まで出かけていって、材料集めをしてきました。 先輩1年生として、お迎えできるように計画、試作品作り、紹介セレモニー等、準備してきた成果を発揮していました。  年長さんたちは、すべてのコーナーに遊びにいけるようスタンプラリー式のカードを首にさげていろんな遊びを楽しんでもらいました。少しでも来年の入学を楽しみにしてもらえるよう校舎内を探検して、小学生が勉強をしている様子を見学しました。皆さんが元気に入学してくれることを楽しみにしています。
高齢者生活福祉センター・小清水町社会福祉協議会「ほほえみ」で高齢者と交流する6年生の写真
  6年生は総合的な学習の時間に福祉の学習として高齢者生活福祉センター・小清水町社会福祉協議会「ほほえみ」を訪問しました。今回は、今後の交流のための準備として顔合わせを兼ねたゲームをしました。箸で玉を挟んで、隣に渡していく速さを競ったり、箸で豆つかみ競争をして楽しみました。
  最後は全員で握手をしてお別れしました。次回は子ども達が考えたゲームの企画を持ち込んで交流する予定です。

小学校・中学校合同研修(平成28年12月)
9年間を見通した学習規律・生活規律(小清水スタンダード)の策定

 スタンダードとは、「学習・生活面で目指す15歳の像」です。小学校と中学校が協力して「目指す15歳の像」に向けて、小学校・中学校が一貫・徹底して指導する「学習規律・生活規律」をつくり、指導が定着(あたりまえ)になるまで指導を継続します。さらに、スタンダードでめざす子ども像と指導内容を学校・家庭・地域で共有することをねらっています。
 中学校と小学校の教員は月に1度、合同研修を行っています。今回の合同研修は、小中混合の4グループに分かれてのスタンダード作りでした。グループは、「授業の指導法」「授業開始・終了」「教室環境」「生活習慣」に分かれて小中の現状や課題について話し合いました。 小清水の小学校と中学校で、統一できるもの、すべきものは揃えて、先生が替わっても、校種が変わってもギャップの無い緩やかな移行をめざしていきます。
小学校・中学校合同研修の様子

地域・異校種連携(強化学習高校生ボランティア)(平成28年12月)

 小清水小学校では、子ども達が学ぶ楽しさ、大切さを知るために、長期休業中にも補充学習を行っています。普段の授業以上にきめ細やかに、一人一人の苦手意識等に対応するためには、より多くの指導者が必要になります。そこで、今回は高校性の皆さんに協力のお願いをすることになりました。小学生にとっては、歳の近いお兄さん、お姉さんに教わることで、楽しく学び、わかる喜びを実感させることができることを期待してのものです。
 また、高校生の皆さんが本事業に関わることで、社会参加の意義を知り、自己理解・自己実現へのきっかけづくりになることをねらっています。
 この事業をきっかけにして、児童が、地域社会と横の連携を築き、結びつきを強め、人間関係を広げていくことを願っています。
高校生から教わる補充学習の様子

英語教育の充実をめざして(平成29年(2017年)1月21日)

 1月21日の土曜授業の日、5年生を対象にしての英語の研究授業と午後から職員研修を行いました。講師として、大空町で幼・小・中・高すべての校種にわたって英語教育を推進している榎戸紀子先生を迎えて授業を行いました。
 全国的には、平成32年(2020年)から小3から外国語活動が必修化、5年生からは英語の教科化される予定となっています。
 小清水町は、一貫教育導入によって英語の必修化・教科化に備え、小学校英語と中学校英語を円滑に接続させます。
 中学校の英語の先生と小学校の担任の先生とALTがどのように役割分担して教えるかを課題として、今後も研修を積み重ねなければいけません。午後からは、外国語担当教員の沢田早生先生の講義(これからの英語教育と教員にもとめられる力)と実技研修(絵本の活用、歌、ゲーム)を行いました。
 外国語・英語の必修化・教科化に向けて、小学校から中学校への体系的な学習計画の策定が必要となります。すでに中学校から英語の先生にによる乗り入れ授業が実現できている小清水は小中の接続には有利な環境にあるといえます。
英語の職員研修の様子
英語の研究授業の様子