教育長室だより(令和3年11月)

 うれしいニュース        (令和3年11月30日筆)

 うれしいニュースです。
今月の11月20日、全国小学生バンドフェスティバルが大阪城ホールで開催され、北海道代表として出場した小清水小学校が悲願の金賞受賞を果たし元気に帰町しました。今から四年前にも同大会に出場し素晴らしい演奏を披露しましたが銅賞受賞の結果でした。結果が全てではありませんが、全国から集まった学校それぞれが様々なパフォーマンスを披露するフェスティバルという名に相応しい大会です。
 今回は、コロナ禍にあり制限がかかるなかでの練習を強いられ、子どもたちはもとより指導する先生も、もっともっと沢山練習をして大会に臨みたかっただろうと思います。大きな会場なだけに緊張感も大きく膨らんだことでしょうが、1曲目の「ゲールフォース」ではソロパートよし、組みパートもよし、チーム全体の出来も申し分のない素晴らしい演奏でした。大人数の迫力ある他校のマーチングバンドとは違った正確で丁寧な演奏、2曲目の「プレミアムブラスセレクション スウィング編」では各パートの動きも軽快にリズムを刻んで行きます。見ている人も自然と体が揺れ出して足でもビートを打ちはじめ、演奏している子ども達と一体となってとてもウキウキしてとても楽しい気持ちにさせてくれました。
 今回の金賞という結果に帯同した保護者の皆さん、校長先生も大喜びです。
 自慢の子どもたちの活躍に町で応援されていたおじいちゃん、おばあちゃん、ご家族、地域の皆さんの喜ぶ顔が目に浮かびます。
 子どもの元気なすがた、まして頑張って金賞を受賞した子どもたちですから、嬉しさ100万倍といったところでしょうか。
 金管バンドの皆さんには、さっそく教育長表彰を贈ります。
 この度の受賞、誠におめでとうございます。
 さて、早いもので明日からは12月師走です。もはや新型コロナと共に生活することに慣れきっていますが、緊急事態宣言が解かれてから感染者数は全国的に減少しており、GO TOイートやGO TOトラベルなどの再開や実施の検討がされていて、飲食店や観光業など経済対策にシフトした動きが目立つようになりました。実際、観光バスが増えていますし、観光地のホテルもしだいに賑わいを見せているようです。今まで我慢を強いられてきたこと、ため込んでいたストレスから少しずつ解放されて、このままコロナ前の普段の生活に戻っていけたらどんなによいか。
 しかし、そこに水をさすような心配なコロナの変異種「オミクロン株」拡大のニュースです。南アフリカから感染が拡大しているとのことで感染力は非常に強いと言われていますし、現行のワクチンに効果はないのではないかとも言われていますが、まだまだ分からないのが本当のようです。
 学校現場には第6波に備え引き続き感染対策を行うようお願いしていますが、国や関係機関には3回目のワクチン接種やコロナ病床の確保など、平易の今だからこそ危機に備え万全な準備をしてほしいと思います。
 感染者数が減少し緊急事態宣言を解除して経済対策に目が向いてしまい感染症対策がおろそかになると目も当てられません。感染症拡大によりまた緊急事態宣言などの制限をしても、国民は我慢の限界はとうに越していますので行動を制御するのはたいへん難しいと思います。ワクチン、治療薬の開発のほか海外からの感染対策には徹底してあたり、また、国内で発生した場合の対応策についてスピード感をもって進めていただきたいと思います。
 コロナ感染症は教育、学校現場とその関係者、児童生徒はもとよりご家族とその職場も含めて大きな影響を及ぼします。
 これから年末年始、お正月の帰省により人の動きも活発になります。
「やっぱり感染症が広がったか」ではなくて、私たちも「マスク着用、手洗い、うがい、密を避ける」を基本に、各々一人ひとりが継続して感染症予防対策を実践することが何より一番大事なことではないでしょうか。
 年明け1月9日には小清水町の成人式が開催されます。
 今年こそは新成人の晴れ姿、町民皆でお祝いしたいと思います。
 
教育長 加藤 友幸

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