教育長室だより(令和3年6月)

 今は充電期間              (令和3年6月28日筆)

 5月の天候は寒暖差が大きくて我が家のストーブは昨日も今日もと活躍していました。蝦夷梅雨?というのかどんよりとした日が続き晴れた日もありましたが週末には必ずといっていいほど天候が崩れ、新型コロナによる自粛生活を強いられるなか何とも気が晴れません。6月に入って緊急事態宣言が延長され制限を受けての生活にウンザリなのは私だけではなかったでしょう。子どもからお年寄り、多くの皆さんが我慢の生活を余儀なくされています。
 5月は中学校体育祭が延期、6月の小学校運動会も延期、公共施設も引き続き閉鎖。大都市はというと人出が増えている状況、普段どおりお酒を提供している店、路上で飲酒している人が増えているなどの報道も多くなってきました。みんなガマンの限界、集団心理も働いているのでしょうか。地方の小さな町では目立ったことはできないし、そんな環境にもありません。ただただ、静かに過ごす毎日です。近隣市町ではクラスターが発生しましたが、網走ブロックでは本町だけ感染者が出ていません。しかし、同じ生活圏なので何時感染者が出ても不思議ではありません。一人ひとりの感染対策を徹底するしかないのですが、変異型ウイルスも現れており防ぎようがないというか日常生活をしている以上、対策には限界があります。
 高齢者を対象に始まったワクチン接種は9割以上の方が予約済みで2回目接種も半数程度が実施済、事故なく順調に進んでいるようです。
 北海道では桜が散って畑の蒔き付けも終わりようやく暖かい夏に向かっていく元気な季節の筈、目に映る景色はコロナに感染していないのでこれまでと何も変わらないけれど、見る人の気持ちに元気がないといつもと変わらない美しい風景もその輝きが褪せて見えます。何だか湿っぽくなりました。
 学校では学びを止めないよう感染対策を徹底しており、保護者さんのご理解とご協力により工夫したなかで行事等の取り組みを進めていこうと頑張って頂いています。部活動も中体連などの大会に向けて様々な制約はあるものの学校長の判断にもとづいて練習に取り組んでいます。
 一人端末1台が整備され、いよいよGIGAスクール構想の扉が開かれました。課題は多くありますが、学校と家庭が連携して課題解決に取り組んで行く必要があります。勿論、教育委員会もそれに加わり支援をして参ります。
 何より子ども達の深い学びにつながるよう活用していかなければなりません。
 道内に出されていた緊急事態宣言は6月20日まで、翌日から「まん防」に戻りました。いちにち日づけが変わるだけですが、閉鎖していた公共施設が再開され引き続き感染対策を講じていくことになります。
 元気づけたい各地の夏イベント中止決定の報道も見受けられますが、本町でも昨年に引き続き今月開催予定のシーツーサミットが中止となりました。ふるさとまつりは工夫したかたちでの開催となるのでしょうか。東京五輪、パラリンピック開催による影響も懸念されており、皆がその行方を案じています。
 しかし、心配ばかりしていてもいけません。コロナが落ち着く時期に備え今は充電期間と捉えましょうか。少しでも楽しい夏を過ごす工夫を考えましょう。
 マスクは外せませんが友人、職場の同僚、ご近所さんとも笑顔でコミュニケーショーンをとりたいものです。
 先週末に開催された全道少年野球地区大会、本町の流星スポーツ少年団が準優勝の朗報、全道大会に向けてファイト!
 
教育長 加藤 友幸

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