教育長室だより(令和3年4月)

 入学式を終えて             (令和3年4月12日筆)

 1月と3月に登った藻琴山の山肌の雪もマダラ模様の様相となってきて、まちの木々も芽吹きだし新しい年度の学校生活がスタートしました。
 新しい先生方を迎えて小・中学校ともに4月6日に入学式が行われました。
 新型コロナウイルス感染症の関係から、昨年同様に入学式に出席して直接お祝いを申し上げることは出来ませんでしたが、教育委員会に新しく異動となった組野課長と一緒に会場の遠く後ろから式を見守っていました。在校生がいない中での式に少し淋しい気持ちになりましたが、胸を張って元気よく入場する新入学の児童生徒を見て直ぐさま私の頬も緩みました。保護者の皆さまにおかれましては、お子さまのご入学、誠におめでとうございます。
 子どもたちには自らの夢や希望を抱いて目標の実現に向けて一歩一歩努力していってほしいと願うとともに、ご家族の皆さまには暖かく見守り舵取りをしながらしっかりと成長を見守っていただきたいと思います。
 また、入学式から始まった新入学期の交通安全運動街頭啓発では、地域の皆さんにも参加をいただき、お陰さまで子どもたちは元気に登校することができました。ありがとうございました。教育委員会では地域と共にある学校を目指して、子どもは地域で育てることを目的としたコミュニティスクール(略称はCS)を推進していますので、地域の皆さんには子どもたちの見守りや地域の皆さんと関わりを持った学習環境づくりにご理解とご協力をお願いします。
 また、毎日朝食を摂る、早寝・早起き・朝ご飯、家庭での規則正しい生活は教育の基盤です。教育委員会では「早ね・早おき・朝ごはん」運動を推進しており、地域や家庭と学校が協力、連携することで子どもたちの生活習慣の改善と学力・体力の向上、何より健やかな成長に繋がる取り組みを行っていますので、このことにつきましてもご理解をお願いします。
 学校現場では、GIGAスクール構想によって整備した1人1台端末やデジタル教科書等のICT機器を活用した新しい教育の扉が開かれ、学びの質を高めることを目指していくことになりますが、軌道に乗るにはそれ相応の時間がかかりそうです。現場の先生方、子どもたち、保護者の皆さまが混乱しないように、教育委員会としても学校と連携して、じっくりと、しっかりと着実に子どもたちの深い学びに繋げる取組をしていきます。
 新型コロナウイルス感染症に関しては、学校における新型コロナウイルス感染症の感染リスクを可能な限り低減する努力をしていますし、保護者の皆さまのご理解とご協力をいただいていますが、発生地域においてさまざまな偏見や差別的な取り扱いが報告されており、国ではこうしたことを防止するための法律改正が今年2月から施行され、その中で「人権が尊重され、何人も差別的取扱い等を受けることがないようにすること」が明記されました。本町においても偏見や差別、いじめ等が生じないよう子どもたちに指導をしていますが、今後も十分注意したいと思います。
 希望に満ちた新しい学年での活動がスタートしました。
 子ども達が生き生きと笑顔で元気に、友だちと仲良く学校生活を送ることが何より一番大切なことです。
 小清水町の未来を担う子どもたちは町の宝物です。
 令和3年度も町と教育委員会が一体となって全力で取組を進めていきます。
 より一層のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
 
 さて年度始め、私も残雪で少々悪路?の藻琴山に登ってみましょうか。

教育長 加藤 友幸

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